今回はいつにもまして勉強になりました。
だって、漆器のこと、漆のこと、学ぶ機会は意外に少ないからです。
参加者も定員20名を超す人気でした。
越前漆器「山久漆工」の山本社長にお越しいただき、
とてもわかりやすい、しかし情熱にあふれたお話で、
漆の歴史、種類、扱い方、現状と未来を知ることができました。
そして参加者の方からは「すごくいい買い物ができた!」とお声を頂戴した、
特別セールも、こんな機会に二度とない!というくらいの大放出で皆さん大盛り上がりとなりました。

お話から知ったのは、
人類と漆の付き合いは12000年に及ぶこと、
現在、漆器の産地は全国23か所あること、
越前漆器の歴史は1500年あること、
漆器製造に向いているのは、湿度のあるところ、山間部なのだそう。
越前漆器のふるさと、福井の鯖江周辺はまさにぴったりです。
しかし、漆器産業も高齢化、材料の不足、流通の変化で大変な危機を迎えているようです。
驚くことに、材料の木材不足は、近年の地震や台風災害による建築ラッシュが要因なのだとか。
これは聞かないとわからないものですね。
さらに、昔は百貨店での販売が主だったのが、今ではネット販売が日常化しているため、
手に取ってこそ売れる本格的な漆器が売れにくくなってきているのだとか。

また、小学生向けのセミナーで出た質問が、実に面白く役立ちます。
たとえば、
「高い安いはどこで見分けるの?」
答えは、
「天然木、天然漆を使っているものが高級で、
合成樹脂素材、合成漆を使っているものが安い」
さらに、
「どうやって見分けるの?」
答えは、
「水に浮くのが天然木、沈むのが合成」
・・・ね、役立ちしますよね。

しかし、本物の漆は本当に高級です。
理由は、特別な伝統技術が必要なことのほか、摂取量が極端に少ないからのようです。
漆の樹から樹液(漆)を採取できるようになるには。樹齢13年~15年もかかるのだとか。
ワイン用ブドウ樹でさえ3年~5年なのに、気が遠くなります。
さらに、漆の液は、漆の樹一本からたった200㏄しか取れないんだそうです。
それゆえ、現在、市場の90%は、漆を中国から輸入しているそうです。
知れば知るほど、「日本産本漆」の価値を実感しますね。

また、お話の中では、
フランスの高級バッグとのコラボや一台数数千万円するポーカーテーブルの制作に関して、
若い人のテーブルコーディネートや古民家再生との関わり、
ドバイでの人気、欧米での「沈金」の人気など、
新しい試みも知ることができました。

うれしいのは実際の酒器を使っての試飲です。
KASANEシリーズとJAPAN GLASSシリーズのいくつかを実際に使用します。
お酒は、同じ福井の、
「黒龍 大吟醸 しずく」
「大七 特別純米 楽天命」
さらには、
「古昔の美酒シリーズ」より月桂冠2001、岩の井1983、松藤梅酒2009もふるまわれ、
漆器の口当たりと美酒に酔いしれました。
いや、本当に味わいが違います!

最後は、最高80%オフのアウトレットセール。
お話を伺った後だけに、様々に取り揃えられた商品に皆さん興味津々。
たくさんのお土産を購入されましたが、皆さん口をそろえて、
「とてもいい買い物ができた」とおっしゃいます。
はい、こんな機会はもうありませんから・・・・。

参加してみて、みごと、漆器の見方、変わりました。
日本人なら、またお酒ファンなら、日本の伝統酒器にも使用されれる漆器のこと、
やはり知っておくべきと再認識。

料飲おもてなしセミナーもお酒のほか酒器をはじめ、様々なセミナーを開催していきますので、
皆様、ふるってご参加下さい。
次回は、ジャパニーズクラフトスピリッツです。
ご参加者全員に土産ありです!
今までのセミナーの様子もご覧ください。