淡麗な吟醸系の多い福井では珍しい「濃醇」「旨口」「熟成」に力を入れる美川酒造場をお尋ねします。
ここの味わいには実に個性的。その個性にはまる人、実は多いんです。
また美川さんの探求心に惹かれるファンも多いんです。
蔵は、福井市中心部からも15分から20分で行けるところ。
にもかかわらず、豊かな米どころ、贅沢な穀倉地帯にあります。
もちろん、舞美人は、自社の米から作られている福井産です。


現在美川酒造場は6代目。創業120年を迎える老舗です。
現当主以前は、福井らしい軽快な吟醸系を造っていたのですが、
6代目美川欽哉さんの想いは、しっかりとしたコクと旨味と甘味、酸味の感じられる酒であり、
ときに熟成の魅力も広げていきたいという哲学で、昔ながらの和釜と木槽(きぶね)絞りを駆使し、
ほぼ一人で酒造りを行っているそうです。

さらには独自で開発した絞り機を使用したり、酒粕を再発酵させて新たな酒に仕立てたりと、
伝統を踏まえつつも、斬新な酒造りにチャレンジしています。
それを支えるのが
奥様であり女将の久美子さん。チャーミングな方です。
そんなチャレンジャーな美川ご夫妻が生み出すお酒のファンは年々増えています。
福井にもこんなお酒があること、もっと知ってほしいものです。

蔵内の見学後には、試飲会。
福井名産の「干しタラ」やナチュラルな味わいの「かきもち」、
分厚い「谷口屋」の油揚げがずらり。
さらには、甘口の舞美人にピッタリのゴルゴンゾーラや白カビチーズなども並びます。
すごいペアリング! 古いようでいて最先端!! すごく素敵です!!
(お気遣いとご準備ありがとうございました!!)

さて、舞美人の試飲会は、実は東京や大阪でもよく開催されています。
ぜひ、気にしてみてください。手に取ってみてください。
きっと福井の新しい味わいを体験できるはずです。
SAKE女の会は、こういった古い…けれど新しい日本酒の味わいを心から応援しています。

 

前日の「第3回ふくいSAKE女の会」イベントの様子はこちら。

「白龍」(吉田酒造)見学の様子はこちら。

「梵」(加藤吉平商店)見学の様子はこちら。

酒旅のお楽しみの様子はこちら。