こんなに贅沢で感動する旅はほかにあるでしょうか・・・・と思えるほど充実した内容となった伊勢志摩の旅。リポートします。

 

伊勢志摩の魅力に取りつかれ関東からこの地に移住した加藤倫之さんが代表を務める「Welcome toいせしま株式会社」が主催したこのツアー。テーマは、『極上の牡蠣が生まれる鳥羽市浦村の海に生産者の方々を訪ね、熱い思いを伺い、伊勢志摩国立公園の美しい夕日を眺めながら、ワインとともにたっぷりと堪能する。翌日は、“お伊勢さん観光案内人”とともに伊勢神宮の外宮内宮を丁寧な説明や裏話とともにゆっくりと参拝。「おかげ横丁」で名物を味わいつつ伊勢志摩の深い歴史と文化と自然の恩恵を全身に浴びる』なのです!

 

<1日目 (2019年2月2日)>

伊勢志摩への移動は人気の名古屋発近鉄「しまかぜ」。車窓を楽しみながら、わくわく感が高まります。今回の集合は鳥羽駅。時間があれば早めに入って、鳥羽水族館やミキモト真珠島の見学も可能。鳥羽駅からは専用車にて極上牡蠣で知られる浦村へ。この地域の海は牡蠣の養殖が盛んで、沿道には「牡蠣小屋」がずらり並び、牡蠣好きにはもう刺激的でたまらない場所。

今回お尋ねするのは牡蠣漁師の浅尾大輔さん。大阪出身のなんと婿養子ならぬ婿漁師だそう! 牡蠣やアサリ、ワカメなどをおいしく健全に養殖することを研究し、成功を収める若き生産者。修行中のユキノ慎平君を交え、まずはクイズを盛り込んだわかりやすくおもしろい牡蠣の基礎知識を勉強(!)。

 

その後、実際に養殖場を見学。船で海に乗り出します! 穏やかで心地いい潮風が頬を撫で、「ああ、気持ちいいーっ」と深呼吸している間に牡蠣棚へ。牡蠣養殖はえさを与える魚の養殖とは違い、タネを付けた後は海の自然の栄養分で育つので、一般的な「養殖」のイメージとは違うのだとか。人が育てるのではなく海が育ててくれる実にナチュラルなもの。また生産数も読めるのでどちらかといえば農業に近いとも。なるほど・・・。浦村は伊勢半島の山や森から流れる川がミネラル豊かな海を作ることと、伊勢湾の上質の餌で育つためにグリコーゲンたっぷりのおいしい牡蠣になることを教えてもらいました。

 

 

養殖場見学の後は、鳥羽展望台からの美しい眺めを堪能し、今宵の宿「賢島の宿 みち潮」にチェックイン。軽い休憩後に再び集合。お待ちかねの牡蠣ディナータイムへ! 会場は「Cloud 1 dining縁」。夕日が美しい阿津里浜にあります。通常はランチ営業のみのところこのツアーのためだけにディナー時にオープンしてくれました。まずは、夕日とともに“夕日色”したロゼワインで乾杯。おお、なんて素敵な・・・と思っていると、目の前の湾に浮かぶ「ゴジラ岩(本当はスズメ岩という)」に夕日が落ち、まるでゴジラが火を噴いているみたいな状態に! わー、インスタ、インスタ! きゃー、こんなダイナミックな光景を見ながら牡蠣食べるなんて幸せ~~です。

夕日にもゴジラにも見守られ、はい、出てきた出てきた、牡蠣、牡蠣、牡蠣・・・。もう手がとまらな~い。濃厚な味わい、すっきりとした余韻がたまりません。合わせるワインのセレクトは、われらがSAKE女の今野有子さん。彼女が経営する株式会社アルムンドが輸入したキラキラのワインたちだ。牡蠣の旨味を引き出すスパークリングからミネラルたっぷりの辛口白、クリーミーさが牡蠣と抜群の相性のコクの白などが次々登場。さすがのセレクト。地元の方々も参加し、牡蠣とワインが取り持つ素敵な交流会となりました。

 

 

牡蠣以外には、朝採れたてのワカメ。ワカメのしゃぶしゃぶはヘルシーかつ食べごたえがあって、いくらでもするする入っちゃう。しゃぶしゃぶすると鮮やかな緑にかわるところも実に楽しいのです。

同じく牡蠣や海藻の養殖を行っている地元生産者地元生産者の石川隆将さんからは、「アカモク」の提供も。食物繊維やポリフェノール、ねばねば成分のフコイダンなどをふんだんに含むいわゆるスーパーフード。女性にはうれしい健康効果抜群の「海の有機野菜」をいただきました!大好評だったのは、これでもかっというほど牡蠣が入ったリゾット。濃厚な味わいにみんなもうノックダウン。大満足で宿に戻り、ゆったりと温泉につかり、明日への活力を養い心地よく夢心地です。

 

 

 

<2日目 (2019年2月3日)>

翌日は、伊勢神宮参拝。人生の中で一度や二度はお伊勢参りを体験したことがあるという方も多いでしょうが、広い神宮、どのように回ったらいいか、どのようにお参りしたらいいか、神宮の歴史や数ある神様の意味など、なにもわからないままで参拝を終わっている人がほとんどではないでしょうか。

 

 

この旅はなんてったって「お伊勢さん観光案内人」が手取り足取り1から100まで伊勢神宮の正しい参拝を「同行」して教えてくれるのです。こんな贅沢ありますか。また今ツアーの案内人は、お伊勢さん観光案内人会会長の中内正明さん。重鎮です。重鎮だけど、お話は私たちド素人にもやさしく分かりやすく、興味深い裏話なども混ぜ、楽しく軽快にテンポよく進めてくださる。それにまた感動(涙)。

 

 

 

外宮から始まり、手水舎での作法、鳥居のくぐり方、「ご正宮」には日本国家の太平への祈りと感謝を、「荒祭宮」には個人の希望をお願いすること、拝礼は「二拝二拍手一拝」であること、内宮では手水舎ではなく五十鈴川で清めてもいいこと、行列しなくてもお参りできる方法、正式参拝の初穂料の裏話、パワースポットのウソ・ホント、樹齢1000年越えの巨木はパワスポではなく触ってはいけないこと(あまりにもたくさんの人の手が触るので傷んでいるの)、まるでスタンプラリーみたいになっちゃった最近の御朱印帳ブームへの嘆き・・・などなど、神宮の歴史や各所の意味、参拝の作法や常識などを教えていただきました。神宮の「気」とともにとても勉強になるひと時を過ごせた貴重な時間に感動です。

 

 

参拝後は案内人さんと別れ、おかげ横丁へ。日本一柔らかいうどん「伊勢うどん」と出来立て作り立ての「赤福」を堪能し、お土産もしっかり購入し、宇治山田駅から名古屋、東京へと帰郷。2月3日の節分に意味ある体験ができた満足ツアーでした。

 

 

 

 

今後も、この伊勢志摩の旅、SAKE女の会として地元の皆様と手を組んで、さらにパワーアップした内容で開催してまいります。ご期待ください!