SAKE女検定認定者 舘谷 葉子さん

東京都杉並区在住。
SSI認定 唎酒師・国際唎酒師・酒匠・日本酒学講師、ANSAワイソムリエなどの資格を取得。欧米で長年勤務した経験から、現在は欧州、豪州でのお酒のプロモーションイベント、日本酒の輸出などを手掛ける。SAKE女の会ではイベントの企画運営や得意の語学力を活かし、英語セミナーの講師役も担当する。

舘谷さんがお酒に興味を持ち始めたきっかけは?
消費者という立場から伝える側に立ちたいという思いに至ったのは2011年3月の東日本大震災の際に、風評被害により日本のお酒が煽りを受けた時からです。以前の職場で、香港から出張で来た友人に「日本酒を飲む時はガイガーカウンター(放射線測定器)を使ってるんだ」と言われ唖然としました。”FUKUSHIMA”という言葉に敏感に反応し、日本にいる間福島の地酒は一切飲みませんでした。

福島のお酒は世界のトップレベルです。2018年のInternational Wine Challenge(ロンドンで行われる国際的な醸造酒品評会)では福島のお酒が最高賞を受賞しています。しかしながら、現在も中国をはじめとする一部の国で、東北や関東のお酒の輸入が規制されたり、放射能分析の書類が必要となっています。少しずつですが、規制撤廃が各国で進んでいます。意味のない風評被害を少しでも早く取り除き、微力ながら日本の地域産業活性化のお役に立ちたいと思い今にいたっています。

何故SAKE女検定を受験されたのですか?

日本酒を含むお酒全般(ワイン、ウイスキー、焼酎、英語の専門用語など)お酒でおもてなしするのに最低限必要な知識を広く得ることができ、英語の専門用語や説明資料まで揃っている、大変便利で実用的な検定だと思ったからです。

合格後は少し、日本酒以外のお酒についても話せる自信がつきました。また、英語の資料も外国人にセミナーを開催する際に活用させてもらっています。

実は受験前は合格する自信がなく、ハードルが高いと思っていましたが、実際に受験してみると、内容が面白くわかりやすい上、とても簡単で時間的拘束も少ない手軽な資格試験でした。合格すると、No.33という認定番号の入った名刺を購入することができます。

SAKE女検定認定者になる前となった後でどのような変化がありますか?
ビジネスシーンでは、様々なお酒の関係者の方と会います。特に海外の方と話をする際は、それぞれの国や飲食文化により、必ずワインやビール、スピリッツ系のお酒が話題にのぼり、日本のお酒と比較されます。そんな時、幅広いアルコール飲料と英語をカバーするSAKE女検定を受けていたので、会話にゆとりが生まれました。

SAKE女認定番号が記載の名刺を持つことにより、会員の蔵元様やワイナリー様はもとより、様々なお酒業界、地域創生関係の方とお話ができるようになりました。お酒を消費するだけの立場から、日本のアルコール飲料業界を盛り上げる立場になりたいという大きな目標に向かって一歩踏み出すきっかけを作ってもらったと思っています。

SAKE女での活動を通じて、今後どんな事を実現したいですか?

日本には、それぞれの地域風土に根ざした美味しいお酒がたくさんあります。日本酒、焼酎、ワイン、クラフトビール、ウィスキー、ジンなど、従来の伝統製法と新しい技術、そして熱い想いでそれらを継承する造り手と匠の技があります。それらの素晴らしさ、奥深さを「お酒でおもてなし」することにより、日本や世界中の人達に知っていただきたい。日本の伝統文化継承のために、又、地域活性化のために、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

そのためには、好きなお酒を飲むだけでなく、新しい消費者層や地域、外国の国などに様々な切り口で日本のお酒の魅力を伝え消費に結びつけていくお手伝いができたらと思っています。

SAKE女の会からは、より多くの活動の場をご提供いただき、友田代表にご指導いただきながら、日々ワクワクドキドキするSAKE女ライフを過ごしています。

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